リアルサファイヤ（1986年生、母ワールドサフアイヤ）

リアルサファイヤ（1986年5月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時7歳）と交配したワールドサフアイヤが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地7戦3勝2着2回。1989年のフラワーカップ(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

11月6日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカルチェラタンに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月20日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島3歳ステークス（福島芝1200m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

3歳（1989年）

2月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳400万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したコクサイリーベを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

2月19日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定4歳400万下のうぐいす賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったホクトビーナスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月5日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウィナーズサークルに1馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

3月18日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は増沢末夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクリダリアを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

4歳（1990年）

10月14日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（4戦2勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が悪くなり18着に終わった。