タイガースラム（2006年生、母スラムイン）

タイガースラム（2006年4月11日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「ゴルフでメジャーを４試合連続で勝つこと」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時7歳）と交配したスラムインが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は柏木一則。戦績は、中央平地25戦2勝、地方10戦7勝2着1回。2013年のオータムカップ(地方重賞)で2着に入った他、2013年の園田金盃(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、柏木一則から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、ノーザンファームによって630万円で落札された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

12月28日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は556kg。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

3歳（2009年）

1月24日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

2月22日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

5月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

6月28日、中4週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

7月18日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず11着に敗れた。

8月26日、中5週で迎えた8戦目は、3歳戦のマイヤ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るアントルシャカトルを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月24日、中7週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

4歳（2010年）

1月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて14着に敗れた。

9月30日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに40kg増やして迎えた11戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、日高こんぶ特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた12戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、シルバーサドル賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るタマキチャンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

11月2日、中2週で迎えた13戦目は、11月3日船橋JBCあと1日特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシグナルパスに6馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月16日、中1週で迎えた14戦目は、優駿の里北海道安平町雪だるま特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタマキチャンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5歳（2011年）

6月26日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

7月9日、中1週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

9月4日、中7週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた17戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

6歳（2012年）

2月4日、約5か月の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のリアルアヴェニューに3馬身の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

3月18日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

4月15日、中3週で迎えた20戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

5月20日、中4週で迎えた21戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の白馬岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

7月1日、中5週で迎えた22戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

11月4日、中2週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた24戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のツクババンドーオーに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月17日、中1週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた25戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

7歳（2013年）

2月2日、中6週で迎えた27戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

3月10日、中4週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

4月13日、中4週で迎えた29戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の総武ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

8月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、OBCラジオ大阪開局55周年記念杯（園田ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバトルアステアに8馬身の差をつけて7勝目を挙げた。

9月6日、中3週で迎えた32戦目は、3歳以上A1（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で永島太郎騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグランプリサクセスに8馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月27日、中2週で迎えた33戦目は、地方重賞のオータムカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で永島太郎騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ドリームマジシャンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月14日、中6週で迎えた34戦目は、豊岡市「城崎温泉」特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で永島太郎騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシルクダイナスティに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月5日、中2週で迎えた35戦目は、地方重賞の園田金盃（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で永島太郎騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。