マスターフェンサー（2016年生、母セクシーザムライ）

マスターフェンサー（2016年2月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「剣豪」。毛色は栗毛。種牡馬のジャスタウェイ（当時7歳）と交配したセクシーザムライが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は三嶋牧場。2020年の名古屋グランプリ(Jpn2)に勝利した他、2020年、2021年とマーキュリーカップ(Jpn3)を連覇するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

9月23日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。5頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったグランデストラーダにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

12月2日、中9週で迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサンレイファイトに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2019年）

1月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るワシントンテソーロを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月17日、中4週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

3月31日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったデアフルーグにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5月4日、J.ルパルー騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のケンタッキーダービー（アメリカ合衆国・チャーチルダウンズダート2012m）に出走。G1級競走への出走は初となった。19頭立ての17番人気で14番ゲートからスタート。6着を確保した。

6月8日、3歳G1のベルモントステークス（アメリカ合衆国・ベルモントパークダート2414m）に出走。鞍上は2戦連続でJ.ルパルー騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

7月6日、3歳G1のベルモントダービー招待ステークス（アメリカ合衆国・ベルモントパーク芝2012m）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦2勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。13着に終わった。

11月30日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの犬山特別（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のララメダイユドールに3馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

12月21日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

4歳（2020年）

2月22日、中8週で迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のウラノメトリアに2馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

5月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したエルデュクラージュにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月6日、中3週で迎えた14戦目は、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したエルデュクラージュを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

7月21日、中5週で迎えた15戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のデルマルーヴルに1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を手にした。

9月29日、中9週で迎えた16戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のロードレガリスをクビ差振り切って重賞2勝目を挙げた。

12月10日、中9週で迎えた17戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロードゴラッソに2馬身の差をつけて3連勝で3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

5歳（2021年）

3月17日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

5月22日、中8週で迎えた19戦目は、G3の平安ステークス（中京ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

7月20日、中7週で迎えた20戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のバンクオブクラウズに2馬身の差をつけて連覇達成

9月22日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

2021年9月29日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。