デアフルーグ（2016年生、母パイクーニャン）

デアフルーグ（2016年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「飛翔(独)」。毛色は鹿毛。種牡馬のベーカバド（当時9歳）と交配したパイクーニャンが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は隆栄牧場。2020年の師走ステークス(オープンハンデ)で3着に入った他、2021年のジュライステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木伸尋厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

12月2日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアラゴネーゼに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2019年）

1月13日、中5週で迎えた2戦目は、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のロダルキラーに5馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

3月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマスターフェンサーに1馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

5月12日、中5週で迎えた4戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（3戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したデュープロセスにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月16日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（4戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で津村明秀騎手（5戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

4歳（2020年）

1月12日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で津村明秀騎手（6戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月8日、中7週で迎えた8戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で津村明秀騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

6月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月17日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、太秦ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

12月12日、中7週で迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2021年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（8戦3勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

4月24日、中6週で迎えた14戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

6月5日、中5週で迎えた15戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

7月17日、中5週で迎えた16戦目は、ジュライステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（9戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月28日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（10戦3勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

12月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

6歳（2022年）

1月14日、中4週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた19戦目は、習志野特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

2月15日、中4週で迎えた20戦目は、山口達弥騎手を鞍上に迎えて、ハートビートレイン（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。最後はファルコンビークと並んで2着同着となった。

7歳（2023年）

3月14日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた21戦目は、早春賞（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口達弥騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた22戦目は、こぼれ桜特別（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口達弥騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた23戦目は、端午特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口達弥騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

7月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg減らして迎えた24戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、ヒマワリ特別（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

8月16日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた25戦目は、ホクレンパールライス特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

9月28日、中5週で迎えた26戦目は、瑞穂賞（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎光行騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

10月26日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、コントレイル・プレミアム（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で宮崎光行騎手（3戦0勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく3着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた28戦目は、門別軽種馬生産振興会特別（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で宮崎光行騎手（4戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着を確保した。

8歳（2024年）

4月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた29戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、レンゲソウ特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったニシケンボブに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。