ニシケンボブ（2020年生、母バイカオウレン）

ニシケンボブ（2020年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアジアエクスプレス（当時9歳）と交配したバイカオウレンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はニシケンフアーム。2023年のゴールドジュニア(地方重賞)に勝利した他、2022年のウィナーズチャレンジ12を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小国博行厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2022年）

4月28日、デビュー戦は石川倭騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1100m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったスティールグレイスに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

5月18日、中2週で迎えた2戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で落合玄太騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のプロタゴニスタを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

6月29日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのパール特別（門別ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は石川倭騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず3着に終わった。

8月16日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、山本咲希到騎手を鞍上に迎えて、2歳（門別ダート1700m 曇/不良）に出走。5頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったグラビティモデルに詰め切れず、約13馬身差の2着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた6戦目は、2歳（門別ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山本咲希到騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアベニンティアラに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月27日、中3週で迎えた7戦目は、2歳オープンのクンツァイト特別（門別ダート1600m 内回り晴/稍重）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は石川倭騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた8戦目は、2歳オープンの新冠産米「判官伝説」特別（門別ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は山本咲希到騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のブライトカラーを3/4馬身振り切って3勝目を掴み取った。

10月27日、中1週で迎えた9戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ10（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本咲希到騎手（3戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったデステージョに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた10戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ12（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山本咲希到騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のズンガリプテルスをクビ差振り切ってファンの支持に応えた。

12月14日、中4週で迎えた11戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

3歳（2023年）

1月12日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳A B（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサラキャサリンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

2月9日、中3週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞のゴールドジュニア（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミトノシャルマンに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月2日、中2週で迎えた14戦目は、3歳地方重賞の兵庫ユースカップ（姫路ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4月6日、中4週で迎えた15戦目は、廣瀬航騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の菊水賞（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞の北斗盃（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は石川倭騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったベルピットに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

5月24日、中2週で迎えた17戦目は、ハクチョウゲ特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のレスペディーザに1馬身の差をつけて7勝目を手中に収めた。

6月15日、中2週で迎えた18戦目は、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったベルピットに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

7月18日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、ハービンジャー・プレミアム（門別ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石川倭騎手（6戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホウヨウクリスタルに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

8月29日、中5週で迎えた20戦目は、3歳オープンの王冠賞（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石川倭騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、リードを2馬身以上保って、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったベルピットに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月1日、中4週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた21戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、3歳M1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/不良）に出走。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず5着に終わった。

11月7日、中4週で馬体重を前走から15kg戻して迎えた22戦目は、ポエティックフレア・プレミアム（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は石川倭騎手（8戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のクルードラゴンに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（2024年）

4月24日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた23戦目は、レンゲソウ特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（9戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のデアフルーグに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。