キラー（1984年生、母トスカイクイーン）

キラー（1984年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のカツラギセンプー（当時6歳）と交配したトスカイクイーンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は村越牧場。戦績は、中央平地20戦2勝2着2回、地方6戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1987年のアラ系4歳以上300万下。

経歴

デビュー前

久保田彦之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

6月22日、デビュー戦は吉沢宗一騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のベルモットをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

7月26日、中4週で迎えた2戦目は、アラ系3歳300万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉沢宗一騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉沢宗一騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

9月20日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、アラ系3歳オープン（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で吉沢宗一騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

10月5日、中1週で迎えた5戦目は、アラ系3歳300万下のアラブ3歳特別（福島芝1700m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉沢宗一騎手（4戦1勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

10月25日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、アラ系3歳300万下のアラブ3歳特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉沢宗一騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた7戦目は、アラ系3歳300万下（福島芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉沢宗一騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

11月15日、連闘で迎えた8戦目は、2歳オープンの福島アラブ3歳ステークス（福島芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で吉沢宗一騎手（7戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく5着に終わった。

12月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、谷中公一騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳オープン（中山芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

12月13日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、関野弘行騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

3歳（1987年）

1月6日、中2週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上300万下（中山ダート1800m 晴/不良）に52kgの斤量を背負って出走。鞍上は谷中公一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったシャンデリアライトに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

1月17日、中1週で迎えた12戦目は、玉井智光騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上300万下（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの斤量を背負って出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったサマーラッドにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

1月31日、中1週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上300万下（東京ダート1400m 曇/良）に53kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で玉井智光騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた14戦目は、アラ系4歳以上300万下（東京ダート1600m 晴/良）に53kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で玉井智光騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた15戦目は、アラ系4歳以上300万下（中京ダート1700m 曇/良）に53kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で玉井智光騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

3月14日、連闘で迎えた16戦目は、アラ系4歳以上300万下のアラブ特別（中京ダート1700m 曇/不良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で玉井智光騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3月28日、中1週で迎えた17戦目は、アラ系4歳以上300万下（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で玉井智光騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月18日、中2週で迎えた18戦目は、岩戸孝樹騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上300万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアズマショウリに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月26日、連闘で迎えた19戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアラブステークス（新潟芝2000m 外回り雨/重）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた20戦目は、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

7月9日、中8週で迎えた21戦目は、井上孝彦騎手を鞍上に迎えて、アラ系一般B2イ（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月23日、中5週で迎えた22戦目は、牧義成騎手を鞍上に迎えて、有明賞（荒尾ダート2000m 曇/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月13日、中2週で迎えた23戦目は、アラ系A（荒尾ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で牧義成騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

4歳（1988年）

5月29日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、崎谷彦司騎手を鞍上に迎えて、アラ系A（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月12日、中1週で迎えた25戦目は、有明賞（荒尾ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で崎谷彦司騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったマドンナーレデイから1馬身差の2着となった。

7月10日、中3週で迎えた26戦目は、アラ系A（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は牧義成騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。7着に敗れた。