ゼンノカルナック（1999年生、母ミヤマポピー）

ゼンノカルナック（1999年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時6歳）と交配したミヤマポピーが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）三石橋本牧場。戦績は、中央平地26戦2勝2着2回、中央障害2戦1勝。2002年の毎日杯(G3)で3着に入った他、2001年の中京2歳ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、大宮牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ティーエムインターナショナルによって2,100万円で落札された。

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

9月15日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したキミカゲソウにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月10日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカネトシオリンポスに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月24日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったサンショーオーにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

12月16日、中2週で迎えた6戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のシーディザーブスをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

3歳（2002年）

1月14日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月23日、中9週で迎えた8戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦1勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着に入った。

4月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（7戦1勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（8戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

12月7日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた11戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦1勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

4歳（2003年）

1月6日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた13戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

2月15日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（9戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

3月22日、中4週で迎えた15戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

7月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の雲仙特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

8月16日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（10戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

9月28日、中2週で迎えた20戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた21戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず3着に敗れた。

10月26日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（11戦1勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（12戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい6着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2003ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた25戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のオースミツヨシに4馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

6歳（2005年）

1月23日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた26戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

3月20日、中5週で迎えた28戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 曇）に出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。