レッドアネモス（2016年生、母マチカネハヤテ）

レッドアネモス（2016年5月6日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+風(ギリシャ語)。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時9歳）と交配したマチカネハヤテが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2020年のクイーンステークス(牝G3)に勝利した他、2019年の白百合ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額1,600万円（4万×400口）で一口馬主が募集された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

8月25日、デビュー戦は森泰斗騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルサーパスを半馬身振り切って初白星を挙げた。

9月30日、中4週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のコントラチェックをクビ差振り切って制した。

12月9日、中9週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

3歳（2019年）

1月14日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月10日、中7週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して14番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。

4月28日、中6週で迎えた6戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

5月26日、中3週で迎えた7戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のモズベッロを半馬身振り切って優勝

6月30日、中4週で迎えた8戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

10月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。17頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚がパッとせず17着に終わった。

4歳（2020年）

3月14日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雪/不良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

4月25日、中5週で馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた11戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

6月14日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

8月2日、中6週で迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のビーチサンバを3/4馬身振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

11月15日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

5歳（2021年）

1月5日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデG3のスポーツニッポン賞京都金杯（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

2021年7月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4月7日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

2021年4月14日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。