トーホウレーサー（2004年生、母パシアン）

トーホウレーサー（2004年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋競走用自転車」。毛色は栗毛。種牡馬のチーフベアハート（当時11歳）と交配したパシアンが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は松本信行。戦績は、中央平地16戦4勝。2007年のニュージーランドトロフィー(G2)に勝利した他、2009年の福島テレビオープン(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松本信行から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、東豊物産株式会社によって945万円で落札された。

川村禎彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

11月19日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 小雨/良）に出走。馬体重は528kg。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

12月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

3歳（2007年）

1月6日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

1月21日、中1週で迎えた5戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヒシヴェンチャーに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月3日、中1週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のロフティマウンテンに3馬身半の差をつけて優勝

3月24日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、5着を確保した。

4月7日、中1週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のマイネルフォーグに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

5月6日、中3週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月2日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2008年）

1月27日、約8か月の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場なく16着に終わった。

5歳（2009年）

6月21日、約17か月の休み明けで迎えた13戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/重）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のショウワモダンをハナ差振り切って休み明け初戦を制した。

8月9日、中6週で迎えた14戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手が足りず、6着に終わった。

6歳（2010年）

6月27日、約10か月半の休養明けで迎えた15戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

8月1日、中4週で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で大外17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではいい脚を見せられず17着に終わった。