ダイイチフローネ（1991年生、母レガシーオブストレングス）

ダイイチフローネ（1991年4月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時12歳）と交配したレガシーオブストレングスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地14戦4勝2着4回。1995年の東京スポーツ杯(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

6月12日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は392kg。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタヤスプルセーラを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

8月1日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、5着に終わった。

3歳（1994年）

1月5日、約5か月の休み明けで馬体重を前走からさらに26kg増やして迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の若菜賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

4歳（1995年）

3月19日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに22kg増やして迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

4月22日、中4週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったサンエムタフネスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月14日、中2週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下の西陣特別（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったトウカイタローに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

7月2日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の積丹特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のケイエスミラーに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

7月16日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヒューマンライトに1馬身3/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

7月30日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のUHB賞（札幌芝2600m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（6戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったワンナイトドリームにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

8月20日、中2週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の松前特別（函館芝2600m 曇/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトウカイパレスに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月22日、中8週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたカミノマジック決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

11月5日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの大原ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（7戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

5歳（1996年）

3月16日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、東風ステークス（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。