イチエイクリッパー（2007年生、母バタラバ）

イチエイクリッパー（2007年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋駿足の馬」。毛色は鹿毛。種牡馬のスキャン（当時19歳）と交配したバタラバが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は森俊雄。戦績は、中央平地40戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

浅野洋一郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

10月10日、デビュー戦は丸田恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

11月8日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

3歳（2010年）

3月28日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月25日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、スマイルタイムに半馬身交わされて2着となった。

5月16日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のトーセンヤッテキタに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月12日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた7戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

7月24日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の三国特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた9戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 雨/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のヴァルドルフに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

9月19日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の鋸山特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

11月6日、中6週で迎えた11戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の伊勢佐木特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

4歳（2011年）

2月5日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、4着に入り込んだ。

3月5日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいいところがなく12着に終わった。

4月16日、中5週で迎えた15戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の開聞岳特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

5月29日、中5週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた17戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では稲妻のようなを繰り出し、4着に入り込んだ。

7月2日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のタンジブルアセットをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

7月23日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

9月10日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

9月24日、中1週で迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のトキノエクセレントに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月11日、中4週で迎えた24戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の阪神ウインタープレミアム（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

12月25日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（5戦2勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

5歳（2012年）

10月7日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた26戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（6戦2勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では伸びを欠き12着に終わった。

12月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

6歳（2013年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた31戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の三河ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

4月27日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

10月6日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた33戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/重）に出走。15頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた35戦目は、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた36戦目は、3歳以上1600万下の2013ゴールデンブライドルトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

7歳（2014年）

9月14日、約9か月半の休み明けで迎えた37戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の上越ステークス（新潟ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武士沢友治騎手（3戦0勝）。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

10月12日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた38戦目は、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（4戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた39戦目は、3歳以上1600万下のウオッカカップ（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（5戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた40戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（6戦0勝）。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。