ロータリーボーイ（1989年生、母ハナノテイコ）

ロータリーボーイ（1989年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のコマツタイム（当時11歳）と交配したハナノテイコが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は浦新牧場。戦績は、中央平地32戦6勝2着6回。1993年の銀杯(アラ系4歳以上オープン)に勝利した他、1992年の保原ステークス(アラ系4歳以上オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新関力厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

6月23日、デビュー戦は坂井千明騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1200m 小雨/稍重）に出走。馬体重は490kg。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた2戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

7月27日、中2週で迎えた3戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（小倉ダート1000m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のグローバルキティを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

8月24日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアラブ3歳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小迫次男騎手（1戦1勝）。6頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

9月14日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、アラ系3歳オープン（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に沈んだ。

9月28日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、アフェクトダンサーに交わされて4馬身差の2着となった。

10月13日、中1週で迎えた7戦目は、横田吉光騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳400万下のアラブ3歳特別（福島芝1700m 雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

10月26日、中1週で迎えた8戦目は、2歳オープンの福島アラブ3歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったアフェクトダンサーに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

11月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、アラ系3歳オープン（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（4戦0勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のサンライトフレームに3馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

3歳（1992年）

1月11日、中7週で馬体重を前走からさらに18kg増やして迎えた10戦目は、銀杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に52kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（5戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた11戦目は、池田賀一騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（小倉芝1800m 晴/稍重）に53kgの斤量を背負って出走。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた12戦目は、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池田賀一騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上800万下（中京ダート1700m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は小迫次男騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

3月21日、中1週で迎えた14戦目は、宮田仁騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上800万下（中京ダート1700m 雨/不良）に55kgの斤量を背負って出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

3月29日、連闘で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮田仁騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた16戦目は、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1800m 曇/不良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は坂井千明騎手（6戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、3着を確保した。

4月25日、中1週で迎えた17戦目は、アラ系4歳以上800万下（新潟ダート1700m 晴/重）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（7戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ジュエリーコスモスにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

5月9日、中1週で迎えた18戦目は、アラ系4歳以上800万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（8戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

8月8日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて7着に終わった。

8月15日、連闘で迎えた20戦目は、アラ系4歳以上800万下（函館芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた21戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上800万下（函館ダート1700m 晴/重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に沈んだ。

9月5日、連闘で迎えた22戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて6着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた23戦目は、細川英二騎手を鞍上に迎えて、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた24戦目は、本間忍騎手を鞍上に迎えて、常葉ステークス（福島芝1700m 曇/良）に出走。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて6着に終わった。

10月10日、連闘で迎えた25戦目は、保原ステークス（福島ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本間忍騎手（1戦0勝）。5頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワークスバージョンに7馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月7日、中3週で迎えた26戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本間忍騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったワークスバージョンに詰め切れず、約10馬身差の2着となった。

11月28日、中2週で迎えた27戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で本間忍騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセルリアンレッドに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月5日、連闘で迎えた28戦目は、アラブ大賞典（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で本間忍騎手（4戦2勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、かなり遅いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

4歳（1993年）

1月9日、中4週で迎えた29戦目は、銀杯（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で本間忍騎手（5戦2勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のマリンパレードをハナ差振り切って雨下の大混戦を制した。

1月31日、中2週で迎えた30戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で本間忍騎手（6戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハクサンツバメに9馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月20日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で本間忍騎手（7戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩みのないペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったワークスバージョンに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

3月13日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で本間忍騎手（8戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、勝ったマリンワンに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。