オールスピリット（1983年生、母ノーブルジユーリー）

オールスピリット（1983年4月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のフアインフイトル（当時11歳）と交配したノーブルジユーリーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）服部牧場。戦績は、中央平地17戦6勝2着4回。1989年の銀嶺ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1986年）

3月1日、デビュー戦は4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。鞍上は岡部幸雄騎手。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロベロンアモンに2馬身半の差をつけて勝利を挙げた。

3月22日、4歳400万下（中山ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったハシノフラワーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月4日、4歳以上400万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のクインコスモスに2馬身半の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

10月26日、4歳以上400万下の精進湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったアヤナミに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月9日、4歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り4着に敗れた。

12月13日、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサクラエイサイに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（1987年）

10月3日、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

11月1日、4歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったビゼンマサルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月15日、ハンデ戦で4歳以上900万下の昇仙峡特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したツクバセイフウを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月26日、ハンデ戦で4歳以上900万下の師走特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のカンポを3/4馬身振り切って勝利を決めた。

5歳（1988年）

1月23日、5歳以上900万下の水戸特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のマグママールを半馬身振り切ってトップでゴールに飛び込んだ。

2月13日、牝馬限定の5歳以上1400万下のバレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のハッピーオールトンをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

3月20日、G2のスプリンターズステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

10月15日、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

11月6日、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

12月4日、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

6歳（1989年）

1月29日、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。