トーホウカラブラン（2004年生、母トーホウクラウン）

トーホウカラブラン（2004年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ゴビ砂漠で春から夏にかけて吹く強風・砂嵐」。毛色は青鹿毛。種牡馬のトーホウエンペラー（当時8歳）と交配したトーホウクラウンが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は竹島幸治。戦績は、中央平地20戦2勝2着2回、地方4戦4勝。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

原口次夫厩舎（名古屋）へ入厩。

3歳（2007年）

6月28日、デビュー戦は宇都英樹騎手を鞍上に据えて、3歳（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイトイズライトに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月1日、中4週で迎えた2戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマルサンサプライズをアタマ差振り切ってファンの期待に応えた。

8月7日、連闘で迎えた3戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のハロチェイスを半馬身振り切って負け無しの3連勝を決めた。

9月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宇都英樹騎手（3戦3勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のピクシーザダンスに3馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

10月28日、中7週で迎えた5戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したディーアールボーイにハナ差届かず2着となった。

12月15日、中2週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2008年）

1月13日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

4月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/不良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

5月11日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

10月18日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

12月20日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

5歳（2009年）

1月11日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着に入った。

2月7日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のラスカルデュークをハナ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

3月7日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（4戦0勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

4月11日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（5戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた20戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

11月8日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた21戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったストレートインに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

12月5日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、3着に入った。

12月27日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（6戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のマッドマックスに2馬身の差をつけて6勝目を奪取した。

6歳（2010年）

10月30日、約10か月の休み明けで迎えた24戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。