ワイルドダラー（2011年生、母ナムラミステリー）

ワイルドダラー（2011年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部＋お金」。毛色は青鹿毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時17歳）と交配したナムラミステリーが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）平野牧場。2018年の大師オープン(A1以下)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、平野牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、HimRockRacingによって2,677.5万円で落札された。

古賀慎明厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

2月22日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のラブユーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

6月8日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブライトマーサをハナ差振り切って雨中の大激戦を制した。

6月22日、中1週で迎えた3戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

8月17日、中7週で迎えた4戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

10月12日、中7週で迎えた5戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

11月1日、中2週で迎えた6戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

12月21日、中6週で迎えた7戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（2015年）

1月5日、中1週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

3月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

5月10日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦2勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

7月4日、中7週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

8月29日、中7週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦2勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

10月10日、中5週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

11月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、勝ったシンボリハミルトンにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

11月23日、連闘で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のゴールドスークを半馬身振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

12月26日、中2週で迎えた18戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

5歳（2016年）

1月31日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

5月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた20戦目は、T.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の立川特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

5月28日、中2週で迎えた21戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

7月24日、中7週で迎えた22戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、5着に終わった。

10月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた24戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三峰山特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

6歳（2017年）

1月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、金子光希騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。11着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で金子光希騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。11着に終わった。

3月31日、中7週で迎えた27戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、ブラッドストーン特別（浦和ダート1400m 雨/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナイキアフォードに5馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

4月27日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の卯月特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のガリャルダに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

5月18日、中2週で迎えた29戦目は、新緑特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のゼンノウラヌスに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月21日、約4か月の休み明けで迎えた30戦目は、ハンデ戦の長月特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で繁田健一騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のジョーウォルターに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月19日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦のけやき賞（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で繁田健一騎手（4戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月19日、中8週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の武州賞（浦和ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で繁田健一騎手（5戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のクインザヒーローを3/4馬身振り切って8勝目を挙げた。

7歳（2018年）

1月4日、中1週で迎えた33戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、大師オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキタサンミカヅキに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月15日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた34戦目は、ハンデ戦の梅花賞（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は繁田健一騎手（6戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

2月27日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた35戦目は、東京中日スポーツ如月杯（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月5日、約6か月半の休養明けで迎えた36戦目は、ハンデ戦の長月特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は繁田健一騎手（7戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

8歳（2019年）

2月26日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた37戦目は、如月特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（8戦5勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。