マイネルモルゲン（2000年生、母モーニングタイド）

マイネルモルゲン（2000年5月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋朝、あけぼの（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のMt. Livermore（当時19歳）と交配したモーニングタイドが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）松浦牧場。戦績は、中央平地37戦7勝2着2回。2003年のNHKマイルカップ(G1)で3着に入った他、2004年、2005年と京成杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)を連覇するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額2,300万円（23万×100口）で一口馬主が募集された。

堀井雅広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

6月15日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月23日、連闘で迎えた2戦目は、2歳新馬（函館芝1000m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスピリチャルワーズを途轍もない末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月20日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、フジノタカネにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月4日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

10月12日、中9週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月2日、中2週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の百日草特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトレジャーハンターに2馬身半の差をつけて制した。

12月8日、中4週で迎えた7戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3歳（2003年）

2月9日、中8週で迎えた8戦目は、3歳G3の共同通信杯（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月9日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイルデパンに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月11日、中2週で迎えた12戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

9月14日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

10月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のマイネアイルに1馬身1/4の差をつけて4勝目を獲得した。

11月1日、中3週で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

11月29日、中3週で迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。17頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた17戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

4歳（2004年）

1月17日、中3週で迎えた18戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したマイネアイルにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月1日、中1週で迎えた19戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

3月21日、中6週で迎えた20戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

4月4日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルソロモンをクビ差振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

6月6日、中8週で迎えた22戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（5戦2勝）。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

9月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のシャイニンルビーをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

10月23日、中5週で迎えた24戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（7戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた25戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で後藤浩輝騎手（8戦3勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

5歳（2005年）

3月20日、約4か月の休み明けで迎えた26戦目は、岡部幸雄騎手引退記念（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

8月14日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

9月11日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた28戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るニシノシタンをアタマ差だけ差し切って連覇達成

10月2日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月29日、中3週で迎えた30戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月27日、中3週で迎えた31戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。17頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

6歳（2006年）

7月23日、約8か月の休み明けで迎えた32戦目は、関越ステークス（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（8戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

9月10日、中6週で迎えた33戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

10月28日、中6週で迎えた34戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた35戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた36戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

7歳（2007年）

1月13日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田隼人騎手（4戦0勝）。15頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい11着に終わった。