シンチェスナッツ（1985年生、母シンワールド）

シンチェスナッツ（1985年6月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアンバーシャダイ（当時8歳）と交配したシンワールドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）宝寄山牧場。戦績は、中央平地22戦1勝2着2回、中央障害17戦3勝2着2回。1990年の阪神障害ステークス（春）(ハンデ重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

10月11日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は430kg。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったスターオブビジョンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

11月1日、連闘で迎えた3戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた5戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカネスルガに約10馬身の大差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（1988年）

1月10日、中4週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の若竹賞（京都ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

1月23日、中1週で迎えた7戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた8戦目は、4歳400万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯沢誠治騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

3月19日、中4週で迎えた9戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

3月27日、連闘で迎えた10戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（阪神ダート1700m 晴/不良）に出走。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

4月29日、中4週で迎えた11戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

5月7日、連闘で迎えた12戦目は、4歳400万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた13戦目は、4歳400万下（東京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた14戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（札幌ダート2000m 晴/重）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上400万下（札幌ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上400万下（札幌ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

7月30日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上400万下（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に終わった。

8月7日、連闘で迎えた18戦目は、4歳以上400万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、逃げるタカネユキに半馬身届かず2着となった。

8月27日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上400万下（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

4歳（1989年）

1月20日、約5か月の休み明けで迎えた20戦目は、岡冨俊一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡冨俊一騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた23戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で岡冨俊一騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、勝ったトウカイブラボーから5馬身差の2着に敗北した。

3月25日、中1週で迎えた24戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は5戦連続で岡冨俊一騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月8日、中1週で迎えた25戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は6戦連続で岡冨俊一騎手（5戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のアイビンクインに約10馬身の大差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

4月22日、中1週で迎えた26戦目は、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は7戦連続で岡冨俊一騎手（6戦1勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のグリーンエナージに5馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

5月6日、中1週で迎えた27戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、重賞の京都大障害（春）（京都障害芝3270m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月16日、約4か月半の休み明けで迎えた28戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（秋）（阪神障害芝3200m 晴/良）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は岡冨俊一騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月7日、中2週で迎えた29戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（8戦2勝）。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた30戦目は、古小路重男騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 晴）に出走。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた31戦目は、重賞の京都大障害（秋）（京都障害芝3270m 晴/良）に出走。鞍上は岡冨俊一騎手（9戦2勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた32戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（10戦2勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったポットキャップテンから3馬身半差の2着に敗れた。

5歳（1990年）

1月6日、中2週で迎えた33戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は3戦連続で岡冨俊一騎手（11戦2勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のポットキャップテンに7馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

1月28日、中2週で迎えた34戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は古小路重男騎手（1戦0勝）。5頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた35戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は岡冨俊一騎手（12戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3200m 晴/良）に出走。鞍上は古小路重男騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月7日、中3週で迎えた37戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 曇/良）に出走。鞍上は岡冨俊一騎手（13戦3勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月5日、中3週で迎えた38戦目は、重賞の京都大障害（春）（京都障害芝3270m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（14戦3勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。10着に敗れた。

10月28日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた39戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で岡冨俊一騎手（15戦3勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。3着に入った。