サマーサスピション（1992年生、母ダイナフェアリー）

サマーサスピション（1992年5月27日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時6歳）と交配したダイナフェアリーが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地9戦2勝2着1回。1995年の青葉賞(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

11月6日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 雨/良）に出走。馬体重は488kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したマイネルブリッジにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月26日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

3歳（1995年）

3月26日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユーワキングに9馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4月8日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた15頭をごぼう抜きし、最後は2着のシグナルライトに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

10月15日、約5か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では目立つような脚を使えず16着に終わった。

4歳（1996年）

3月31日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

4月21日、中2週で迎えた9戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。