マイネルブリッジ（1992年生、母ハシコ）

マイネルブリッジ（1992年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のルション（当時11歳）と交配したハシコが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）日東ファーム。戦績は、中央平地40戦6勝2着6回、海外1戦0勝。1996年の有馬記念(G1)で3着に入った他、1995年のNHK杯(G2)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,800万円（45万×40口）で一口馬主が募集された。

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

11月6日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 雨/良）に出走。馬体重は460kg。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサマーサスピションをハナ差振り切って初白星を挙げた。

11月20日、中1週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたホッカイルソー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月25日、中4週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のフォルスデュノールに1馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

3歳（1995年）

1月21日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったホッカイルソーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月12日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

3月18日、中4週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、2着となった。

4月16日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のマイネルガーベを半馬身振り切って重賞初制覇を遂げる

5月28日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦2勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

7月2日、中4週で迎えた10戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月15日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた12戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた13戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のホクトベガをアタマ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

12月16日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のホッカイルソーを半馬身振り切って制した。

4歳（1996年）

1月21日、中4週で迎えた15戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた16戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は坂本勝美騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエーブアゲインにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月10日、中3週で迎えた17戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に敗れた。

4月6日、中3週で迎えた18戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

10月6日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（4戦1勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂本勝美騎手（5戦1勝）。17頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後は脚勢が衰えて17着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3の福島記念（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で坂本勝美騎手（6戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったマイヨジョンヌにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

12月14日、中3週で迎えた22戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で坂本勝美騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

12月22日、連闘で迎えた23戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で坂本勝美騎手（8戦1勝）。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5歳（1997年）

2月16日、中7週で迎えた24戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は9戦連続で坂本勝美騎手（9戦1勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

4月13日、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。14頭立てのレースに臨んだ。9着に敗れた。

7月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のクラウンシチーを半馬身振り切って重賞3勝目を挙げた。

8月3日、中3週で迎えた27戦目は、札幌競馬場開設90周年記念札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

12月21日、中4週で迎えた30戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

6歳（1998年）

1月5日、中1週で迎えた31戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

1月25日、中2週で迎えた32戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、勝ったメジロブライトにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

2月15日、中2週で迎えた33戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4月11日、中7週で迎えた34戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は藤原英幸騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた35戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

7月11日、中9週で迎えた36戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

8月9日、中3週で迎えた37戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

8月23日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた38戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦2勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた39戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（5戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

7歳（1999年）

5月9日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた40戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた41戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。