マイヨジョンヌ（1990年生、母アンフィニィ）

マイヨジョンヌ（1990年4月8日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリヴリア（当時8歳）と交配したアンフィニィが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地39戦7勝2着6回。1993年の京都新聞杯(G2)で2着に入った他、1996年、1997年と新潟大賞典(ハンデG3)を連覇するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

畠山重則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

11月8日、デビュー戦は菅原隆明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 晴/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅原隆明騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原隆明騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のタヤスエイタイに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

12月27日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原隆明騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったウイニングチケットにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

3歳（1993年）

3月28日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝2000m 雨/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菅原隆明騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた7戦目は、4歳500万下の夏木立賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアサヒジュピターに1馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

5月30日、中2週で迎えた8戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るハセノライジンを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

7月4日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

7月25日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、BSNオープン（新潟芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のブラウンビートルに2馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

9月26日、中8週で迎えた11戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

10月17日、中2週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り小雨/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ウイニングチケットにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月7日、中2週で迎えた13戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

4歳（1994年）

2月18日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菅原隆明騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた15戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（3戦2勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

4月10日、中3週で迎えた16戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

5月1日、中2週で迎えた17戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり5着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた18戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り雨/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

7月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたニフティダンサー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8月28日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた21戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大崎昭一騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

10月9日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた22戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大崎昭一騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた23戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で大崎昭一騎手（5戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたウェディングケーキ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月20日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大崎昭一騎手（6戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

5歳（1995年）

12月16日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

6歳（1996年）

1月5日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3の中山金杯（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた27戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（7戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（8戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた29戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた30戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月12日、中6週で迎えた31戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のオースミマックスをクビ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

6月9日、中3週で迎えた32戦目は、札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったフェアダンスに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

6月30日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したマーベラスサンデーにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月18日、中6週で迎えた34戦目は、G3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のブライトサンディーに1馬身1/4の差をつけて1位に入線したが、その後4着に降着となった。

10月6日、中6週で迎えた35戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井千明騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた36戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井千明騎手（5戦1勝）。17頭立ての12番人気で大外17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず16着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた37戦目は、ハンデG3の福島記念（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で坂井千明騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルブリッジに2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。

7歳（1997年）

4月12日、約5か月の休み明けで迎えた38戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は菅原隆明騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた39戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（7戦2勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアロハドリームに1馬身1/4の差をつけて連覇達成