タヤスゼンカイ（1999年生、母リリーユウシュン）

タヤスゼンカイ（1999年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時11歳）と交配したリリーユウシュンが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は吾田繁満。戦績は、中央平地21戦3勝2着1回、地方4戦4勝。主な勝ち鞍は2005年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

2歳のとき、上野育成牧場から「プレミア2歳トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、横瀬兼二によって1,680万円で落札された。

高木嘉夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

3月24日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳未出走（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未出走（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

4月27日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

7月28日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

4歳（2003年）

7月9日、約11か月半の休み明けで迎えた5戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、一般C2（荒尾ダート1300m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のゲッコウウルフに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月29日、中2週で迎えた6戦目は、吉井浩和騎手を鞍上に迎えて、一般C2（荒尾ダート1400m 雨/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のシルクエンパイアに8馬身の差をつけて2勝目をマークした。

8月16日、中2週で迎えた7戦目は、牧野孝光騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のニシノハマナスに7馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月6日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で牧野孝光騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のカウンターマインに約13馬身の大差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月25日、中6週で迎えた9戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村浩平騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中京ダート2300m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村浩平騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

12月20日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で北村浩平騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に敗れた。

5歳（2004年）

10月30日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着を確保した。

11月20日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、サワノブレイブにハナ差交わされて2着に惜敗した。

12月11日、中2週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた16戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るナリタレインボウをハナ差だけ差し切って制した。

6歳（2005年）

1月9日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグレイトアローに2馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

7歳（2006年）

1月5日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。

2月19日、中5週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で上野翔騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（2戦2勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

7月16日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（3戦2勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダノンシャトルをハナ差振り切って久々に美酒を浴びた。

8月20日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（4戦3勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

10月15日、中7週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は上野翔騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた24戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

11月25日、中3週で迎えた25戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。