ソリッドプラチナム（2003年生、母リザーブシート）

ソリッドプラチナム（2003年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「純度の高い白金、純白金」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時9歳）と交配したリザーブシートが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着3回。2006年のマーメイドステークス(牝ハンデG3)に勝利した他、2006年の愛知杯(牝ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額399万円（2万×200口）で一口馬主が募集された。

田中章博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

11月27日、デビュー戦は柴原央明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は416kg。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

12月25日、中3週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンキンレターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2006年）

1月14日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は柴原央明騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

2月4日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

3月19日、中5週で迎えた5戦目は、3歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴原央明騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4月29日、中5週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴原央明騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のソングオブウインドに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月27日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴原央明騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したエムエスワールドにクビ差届かず2着となった。

6月18日、中2週で迎えた8戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサンレイジャスパーをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

9月17日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴原央明騎手（6戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月15日、中3週で迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2007年）

1月28日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴原央明騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

4月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（4戦0勝）。18頭立ての17番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く16着に終わった。

6月17日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（5戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

7月29日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（6戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

9月17日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（7戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

11月18日、中8週で迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したフィールドベアーに半馬身届かず2着となった。

12月16日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したダブルティンパニーにアタマ差届かず2着に惜敗した。

5歳（2008年）

1月20日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。

5月18日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴原央明騎手（8戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

6月22日、中4週で迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 雨/重）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入った。

11月24日、約5か月の休み明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

6歳（2009年）

1月10日、中6週で迎えた25戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

2月1日、中2週で迎えた26戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。