ソングオブウインド（2003年生、母メモリアルサマー）

ソングオブウインド（2003年2月20日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「風の歌」。毛色は青鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時8歳）と交配したメモリアルサマーが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡追分町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地10戦3勝2着4回、海外1戦0勝。2006年の菊花賞(G1)に勝利した他、2006年の神戸新聞杯(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,200万円（55万×40口）で一口馬主が募集された。

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

1月29日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシロキタベガを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月18日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサミーデザートにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月9日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハタノスティングを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

4月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったソリッドプラチナムにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月13日、中1週で迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のサクラマジェスティに1馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

7月2日、中6週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったタマモサポートに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

10月22日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のドリームパスポートをクビ差振り切って最後の一冠を射止めた。

12月10日、G1の香港ヴァーズ（香港・シャティン芝2400m）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に敗れた。