トイボックス（2007年生、母エクスペダイト）

トイボックス（2007年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「おもちゃ箱」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のストラヴィンスキー（当時11歳）と交配したエクスペダイトが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は久井牧場。戦績は、中央平地32戦2勝2着3回、中央障害3戦0勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、久井牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場され、名古屋友豊によって1,155万円で落札された。

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月10日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイショウトリノをクビ差振り切って初白星を挙げた。

10月25日、中1週で迎えた2戦目は、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず13着に終わった。

12月5日、中5週で迎えた3戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3歳（2010年）

1月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

1月30日、中3週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月28日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

3月28日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したホクセツキングオーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4月24日、中3週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したボードメンバーを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月23日、中3週で迎えた9戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

10月2日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出し、3着に入った。

4歳（2011年）

8月14日、約10か月半の休養明けで迎えた11戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

10月1日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（6戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月23日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったロングロウに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

11月12日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

5歳（2012年）

1月5日、中3週で迎えた17戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

3月25日、中8週で迎えた19戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスイートエスケープに2馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

4月14日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

4月28日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

5月19日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

9月8日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着に入った。

9月23日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

10月21日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で国分恭介騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

11月17日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

6歳（2013年）

3月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた27戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

4月13日、中4週で迎えた28戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

7月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた29戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

8月3日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉芝1200m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

9月22日、中3週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中井裕二騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

7歳（2014年）

3月21日、約6か月の休み明けで迎えた33戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

4月27日、中4週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったドリームセーリングから1馬身1/4差の2着となった。

12月14日、約7か月半の休み明けで迎えた35戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったアドミッションからクビ差の2着に惜敗した。