アバトルフジザクラ（2006年生、母ディコルサ）

アバトルフジザクラ（2006年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋富士桜」。毛色は鹿毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時14歳）と交配したディコルサが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は杉山義行。戦績は、中央平地6戦0勝、地方7戦5勝。主な勝ち鞍は2009年の3歳。

経歴

デビュー前

佐藤全弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

7月12日、デビュー戦は高山太郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい12着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

8月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた4戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

10月5日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

10月25日、中2週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

12月17日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、松島慧騎手を鞍上に迎えて、2歳（荒尾ダート950m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のケージーヤマユリに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2009年）

1月1日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松島慧騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のエムオービーナスに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

1月21日、中2週で迎えた9戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、3歳（荒尾ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のビクトリアシャインに1馬身半の差をつけて制した。

2月3日、中1週で迎えた10戦目は、3歳（荒尾ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は松島慧騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のカツイチストーミーに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月18日、中1週で迎えた11戦目は、村島俊策騎手を鞍上に迎えて、3歳（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた12戦目は、3歳（荒尾ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は松島慧騎手（3戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のビクトリアシャインに1馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

3月18日、中1週で迎えた13戦目は、3歳（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松島慧騎手（4戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。