クロノスタシス（2013年生、母クロノロジスト）

クロノスタシス（2013年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「錯覚の一種。母名より連想。他馬が止まって見えるような剛脚を期待し」。毛色は芦毛。種牡馬のタニノギムレット（当時14歳）と交配したクロノロジストが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2017年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,600万円（4万×400口）で一口馬主が募集された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2016年）

5月28日、デビュー戦はH.ボウマン騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は520kg。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダノンサーガを半馬身振り切って初白星を挙げた。

8月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

12月11日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4歳（2017年）

2月12日、中8週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のノースランドボーイに1馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

6月17日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のハッスルバッスルをクビ差振り切って久しぶりの実戦をモノにした。

5歳（2018年）

1月27日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月18日、中6週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

6月17日、中8週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の町田特別（東京芝2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月15日、中3週で迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

10月20日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（2戦0勝）。6頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き4着に終わった。

12月16日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の香取特別（中山ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

6歳（2019年）

1月26日、中5週で迎えた13戦目は、F.ブロンデル騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

5月18日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入った。

7月27日、中9週で迎えた15戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの苗場特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

9月29日、中8週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの鋸山特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず最後はオンザロックスと並んで9着同着となった。

11月16日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスの伊勢佐木特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。