タカラフラッシュ（1985年生、母ルードーメン）

タカラフラッシュ（1985年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時11歳）と交配したルードーメンが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は田原鈴木牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着4回。1989年の目黒記念(ハンデG2)で3着に入った他、1988年のラジオたんぱ賞(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂本栄三郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

1月5日、デビュー戦は郷原洋行騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は512kg。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヒカルチョウミハマを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

5月7日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた3戦目は、4歳400万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋行騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたトウショウスパイク決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月22日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下の露草賞（東京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋行騎手（3戦1勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったジュネーブシンボリに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗れた。

6月11日、中2週で迎えた5戦目は、佐藤吉勝騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のあじさい賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシンボリクリエンスをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

7月3日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤吉勝騎手（1戦1勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリンドホシをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

8月28日、中7週で迎えた7戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で佐藤吉勝騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

10月9日、中5週で迎えた8戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

4歳（1989年）

1月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤吉勝騎手（3戦2勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

2月19日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐藤吉勝騎手（4戦2勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

5歳（1990年）

3月31日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、船橋ステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤吉勝騎手（5戦2勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

4月22日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、晩春ステークス（東京芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤吉勝騎手（6戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

6月17日、中7週で迎えた14戦目は、吉沢宗一騎手を鞍上に迎えて、福島テレビ杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたローゼンリッター決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月8日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉沢宗一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたイダテンターボ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

9月16日、中9週で迎えた16戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉沢宗一騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた17戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉沢宗一騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた18戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、桂川ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

6歳（1991年）

5月12日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた19戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、緑風ステークス（東京芝2400m 小雨/良）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。