シンボリクリエンス（1985年生、母スイートスワニー）

シンボリクリエンス（1985年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。1991年にJRA賞最優秀障害馬、1992年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のモガミ（当時9歳）と交配したスイートスワニーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はシンボリ牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着2回、中央障害20戦7勝2着4回。1992年の中山大障害（春）(重賞)に勝利した他、1992年の中山大障害（秋）(重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

境征勝厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

1月6日、デビュー戦は東信二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るボンドカーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

1月24日、中2週で迎えた2戦目は、4歳400万下の白梅賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた3戦目は、4歳400万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で東信二騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、4歳400万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で東信二騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で東信二騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

6月11日、中2週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のあじさい賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたタカラフラッシュ決め手に屈してクビ差の2着となった。

7月9日、中3週で迎えた7戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のほおずき賞（福島芝2400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のヘイアンカイザーを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

12月18日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

4歳（1989年）

1月5日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の成田特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の銀蹄賞（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は東信二騎手（5戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の筑波山特別（中山芝2500m 小雨/不良）に出走。鞍上は小島太騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた12戦目は、木藤隆行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の関ケ原特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月26日、連闘で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で木藤隆行騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るミントダッシュを鮮やかな末脚でアタマ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

4月15日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は東信二騎手（6戦1勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

5月28日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は木藤隆行騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

9月16日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。6頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい6着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた17戦目は、吉沢宗一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた18戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の飯坂特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみちのく特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は吉沢宗一騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたアサカペガサス決め手に屈して半馬身差の2着となった。

11月18日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

5歳（1990年）

3月10日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、成田均騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

4月8日、中3週で迎えた22戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 小雨）に出走。鞍上は2戦連続で成田均騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた23戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 雨）に出走。鞍上は3戦連続で成田均騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のエイコウバサラに約35馬身の大差をつけて4勝目をマークした。

5月13日、中2週で迎えた24戦目は、障害5歳以上400万下（東京障害芝→ダート3300m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で成田均騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のコックロビンをハナ差制して5勝目を手に入れた。

6月3日、中2週で迎えた25戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で成田均騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月21日、中6週で迎えた26戦目は、新潟障害ステークス（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で成田均騎手（5戦2勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。5着に終わった。

6歳（1991年）

1月15日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、星野忍騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったパンフレットから2馬身半差の2着となった。

2月9日、中3週で迎えた28戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の東京障害特別（春）（東京障害芝3300m 晴/良）に57kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のワカタイショウに3馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

3月9日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ重賞の中京障害ステークス（中京障害芝3600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大江原哲騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月6日、中3週で迎えた30戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大江原哲騎手（2戦1勝）。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったシンコウアンクレーから3/4馬身差の2着となった。

9月22日、約5か月半の休養明けで迎えた31戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で大江原哲騎手（3戦1勝）。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のディビーグローに1馬身3/4の差をつけて休み明けの一戦をモノにした。

10月19日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で大江原哲騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のメジログッテンをハナ差制して重賞2勝目をマークした。

12月21日、中8週で迎えた33戦目は、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大江原哲騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったシンボリモントルーから1馬身1/4差の2着に敗北した。

7歳（1992年）

1月18日、中3週で迎えた34戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で大江原哲騎手（6戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったディビーグローから3馬身差の2着に敗北した。

2月15日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（春）（東京障害芝3300m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で大江原哲騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた36戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3150m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で大江原哲騎手（8戦3勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた37戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で大江原哲騎手（9戦3勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のシンボリモントルーに約51馬身の大差をつけて3つ目の重賞タイトルを手にした。

12月5日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた38戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で大江原哲騎手（10戦4勝）。5頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた39戦目は、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で大江原哲騎手（11戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のクリスタルアスターに2馬身の差をつけて重賞4勝目を挙げた。

8歳（1993年）

4月10日、約3か月半の休養明けで迎えた40戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は13戦連続で大江原哲騎手（12戦5勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。