ワカタイショウ（1985年生、母トウコウワカバ）

ワカタイショウ（1985年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。1990年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のブライトフイニツシユ（当時12歳）と交配したトウコウワカバが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は（株）諏訪牧場。戦績は、中央平地26戦2勝2着1回、中央障害13戦5勝2着6回。1990年の中山大障害（秋）(重賞)に勝利した他、1990年の中山大障害（春）(重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

稲葉幸夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

9月13日、デビュー戦は嶋田功騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は470kg。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田功騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり3着に敗れた。

12月5日、中9週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田功騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で嶋田功騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり6着に敗れた。

3歳（1988年）

6月5日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた5戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイクセンスを鬼脚で半馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

6月26日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、4歳400万下（福島芝1700m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

7月10日、中1週で迎えた7戦目は、4歳400万下（福島ダート1700m 小雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（福島芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月21日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。0着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（新潟芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

9月18日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（5戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったギョクショウにねじ伏せられてアタマ差の2着となった。

10月8日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上400万下（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（6戦1勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

11月5日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上400万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（7戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（8戦1勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた15戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

4歳（1989年）

1月16日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（9戦1勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（10戦1勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上400万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（11戦1勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

4月16日、中7週で迎えた20戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のファイテングイブキを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

4月30日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、5歳以上900万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（12戦1勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

5月28日、中3週で迎えた22戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’89ダービージョッキーズステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

11月4日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、星野忍騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で星野忍騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のホクトノオオザに約23馬身の大差をつけて3勝目を手にした。

5歳（1990年）

1月7日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、障害5歳以上400万下（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で星野忍騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったシャコンヌから2馬身差の2着に敗北した。

1月28日、中2週で迎えた27戦目は、障害5歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で星野忍騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったヤマカツルパンから1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月18日、中2週で迎えた28戦目は、障害5歳以上400万下（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で星野忍騎手（4戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のユウコーキングをアタマ差制して断トツの支持に応えた。

3月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で星野忍騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったクリバロンから1馬身3/4差の2着となった。

4月7日、中3週で迎えた30戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で星野忍騎手（6戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったパンフレットから7馬身差の2着となった。

5月6日、中3週で迎えた31戦目は、障害5歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は8戦連続で星野忍騎手（7戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったメジロマスキットからアタマ差の2着に甘んじた。

10月6日、約5か月の休養明けで迎えた32戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（13戦1勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

11月11日、中4週で迎えた33戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は星野忍騎手（8戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のキタノオーシャンをハナ差制して5勝目を収める

12月2日、中2週で迎えた34戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で星野忍騎手（9戦3勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のパンフレットに1馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

12月22日、中2週で迎えた35戦目は、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で星野忍騎手（10戦4勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のパンフレットに5馬身の差をつけて3連勝で初の重賞タイトルを掴み取った。

6歳（1991年）

2月9日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた36戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（春）（東京障害芝3300m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で星野忍騎手（11戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、勝ったシンボリクリエンスから3馬身半差の2着に敗北した。

7歳（1992年）

2月15日、約12か月半の休養明けで迎えた37戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（14戦1勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた38戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 曇）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は星野忍騎手（12戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた39戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で星野忍騎手（13戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。