シンコウアンクレー（1986年生、母フオーシイテイア）

シンコウアンクレー（1986年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタレイラン（当時17歳）と交配したフオーシイテイアが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は合名会社社台牧場。戦績は、中央平地9戦1勝、中央障害4戦3勝。1991年の中山大障害（春）(重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二本柳俊一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

1月29日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスダイーグルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

2月25日、中3週で迎えた2戦目は、4歳400万下の水仙賞（中山芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4月29日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は勢いを失って18着に終わった。

12月9日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

4歳（1990年）

4月1日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（東京芝2200m 小雨/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた7戦目は、横田雅博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

11月10日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、古川寛和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/重）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

5歳（1991年）

1月6日、中7週で迎えた10戦目は、成田均騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のシャコーリボンに1馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

1月27日、中2週で迎えた11戦目は、障害5歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で成田均騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のベイオブアイランドに2馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

3月10日、中5週で迎えた12戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。3着に敗れた。

4月6日、中3週で迎えた13戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のシンボリクリエンスに3/4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。