ヴァナルガンド（2020年生、母ニホンピロルピナス）

ヴァナルガンド（2020年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「北欧神話の狼、フェンリルの別名。ルピナスの語源『狼』より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のシビルウォー（当時15歳）と交配したニホンピロルピナスが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は友田牧場。主な勝ち鞍は2023年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、友田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ノルマンディーファームによって682万円で落札された。

稲垣幸雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2023年）

2月5日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、サンライズフレイムに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

2月18日、中1週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウキチロウに8馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月12日、中2週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたフェブランシェ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月6日、中7週で迎えた4戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では電光石火の末脚を披露したが、4着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったボールドゾーンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月17日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったアクションプランに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月17日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のリチャを半馬身振り切って断然の支持に応えた。

11月11日、中7週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの鹿島特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2024年）

4月14日、約4か月半の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラスの利根川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったカンピオーネにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。