ジェットフォイル（1994年生、母ダイナジェスト）

ジェットフォイル（1994年2月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時6歳）と交配したダイナジェストが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地18戦5勝2着2回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2000年の芦屋川特別(900万下)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,200万円（110万×20口）で一口馬主が募集された。

坪正直厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

11月30日、デビュー戦は山田和広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

4歳（1998年）

8月16日、約21か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

8月30日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた3戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は山田和広騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

12月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

5歳（1999年）

2月4日、中7週で迎えた5戦目は、名古屋チャレンジカップジュノ「B」賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。11着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマチカネハツシマダに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の六日町特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は山田和広騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

6月19日、連闘で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（6戦1勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

7月11日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（函館芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（7戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のボストンタイムに2馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

7月24日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下のHTB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（8戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

7月31日、連闘で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の長万部特別（函館芝1200m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で山田和広騎手（9戦2勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着に入った。

9月18日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田和広騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、伸びてきたグラミーアワード決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

6歳（2000年）

9月10日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた14戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田和広騎手（11戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のミナモトシャディーに3馬身半の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

10月1日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の芦屋川特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山田和広騎手（12戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトーヨーサマーに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月21日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で山田和広騎手（13戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

7歳（2001年）

8月5日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の立秋賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

9月16日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は山田和広騎手（14戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したアイティースワローにハナ差届かず2着に甘んじた。

12月8日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（15戦4勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキシュウファンタジをハナ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。