キシュウファンタジ（1997年生、母ランドローリエ）

キシュウファンタジ（1997年6月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時15歳）と交配したランドローリエが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日西牧場。戦績は、中央平地28戦6勝2着3回。主な勝ち鞍は2002年の飛騨ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

吉岡八郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

6月4日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のフジヤマヨドギミを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

6月25日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下のあじさい賞（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では見所を作れず18着に敗れた。

7月15日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

4歳（2001年）

3月11日、約8か月の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

5月13日、中8週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（5戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、伸びてきたヤマサクイーン決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

7月8日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、ファーストミューズに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月28日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤哲三騎手（7戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

8月19日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤哲三騎手（8戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のパイアンに4馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

9月23日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の箕面特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で佐藤哲三騎手（9戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた11戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小千谷特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のボルチモアボーイに1馬身1/4の差をつけて優勝

10月20日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（10戦2勝）。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のチェックザラックに1馬身半の差をつけて4勝目を掴み取った。

11月10日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（11戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（12戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ジェットフォイルにハナ差交わされて2着に甘んじた。

5歳（2002年）

1月19日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた17戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

3月9日、中4週で迎えた18戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のカノヤワイズに1馬身1/4の差をつけて制した。

4月14日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた20戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は佐藤哲三騎手（13戦3勝）。17頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のスニーカーを3/4馬身振り切って制した。

10月6日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は黒岩悠騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた23戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は佐藤哲三騎手（14戦4勝）。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい14着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの秋風ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は黒岩悠騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた25戦目は、アンドロメダステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（15戦4勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って9着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた26戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

6歳（2003年）

1月18日、中4週で迎えた27戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は黒岩悠騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。