アイティースワロー（1997年生、母スイフトクイン）

アイティースワロー（1997年3月18日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマークオブディスティンクション（当時11歳）と交配したスイフトクインが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は宮崎県、生産者は田上勝雄。戦績は、中央平地28戦2勝2着5回、地方4戦3勝2着1回。2002年のシルクロードステークス(ハンデG3)で3着に入った他、2002年の淀短距離ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柴田光陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

12月5日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず16着に敗れた。

3歳（2000年）

1月9日、中4週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったカネツフルーヴに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

1月22日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

1月29日、連闘で迎えた4戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったタマモドンにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

2月21日、連闘で迎えた6戦目は、吉井浩和騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のたんぽぽ賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のイチライミサキに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月26日、中4週で迎えた7戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

7月17日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、えびの特別（中津ダート1300m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は吉井浩和騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のカノヤワカワシに2馬身の差をつけて優勝

8月14日、中3週で迎えた9戦目は、霧島賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉井浩和騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったシンセイマークから1馬身半差の2着に敗北した。

9月2日、中2週で迎えた10戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の仲秋特別（阪神芝1200m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、4着を確保した。

10月8日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のサンエムショウリをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月5日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

12月16日、中5週で迎えた14戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

12月24日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

4歳（2001年）

1月22日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって12着に終わった。

6月24日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた18戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の雲仙特別（小倉芝1200m 雨/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

8月5日、中2週で迎えた19戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の立秋賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

8月20日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、霧島賞（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のマークオーに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月16日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（7戦2勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のジェットフォイルをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月7日、中2週で迎えた22戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の轟ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったエイシンコジーンから2馬身差の2着に敗北した。

10月28日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（8戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（9戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた25戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、アンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（10戦3勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったシャワーパーティーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

5歳（2002年）

1月5日、中3週で迎えた27戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の門松ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

1月12日、連闘で迎えた28戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（11戦3勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったサイキョウサンデーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

2月3日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（12戦3勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着を確保した。

2月24日、中2週で迎えた30戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（13戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

3月24日、中3週で迎えた31戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（14戦3勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。