エアウルフ（2007年生、母エアシャキーラ）

エアウルフ（2007年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時15歳）と交配したエアシャキーラが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地40戦6勝2着12回。2013年のプロキオンステークス(G3)で4着に入った他、2013年のポラリスステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

11月8日、デビュー戦はC.スミヨン騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカロルバンダムに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月28日、中2週で迎えた2戦目は、2歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.スミヨン騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトシギャングスターをクビ差振り切って2勝目を手に入れた。

3歳（2010年）

2月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

4月4日、中6週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

5月2日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したバトードールにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月26日、中7週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったベルモントガリバーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月10日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

10月9日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

11月20日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.スミヨン騎手（2戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったロンギングスターに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月11日、中2週で迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の田川特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2011年）

2月13日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の大島特別（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブラストヘッドに2馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

3月20日、中4週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月24日、中4週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のきずな賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したタイセイレジェンドを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のアクティビューティに3馬身半の差をつけて4勝目を手にした。

7月30日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月9日、中9週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったタイセイレジェンドに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月30日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の東京ゴールデンプレミアム（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたアドマイヤロイヤル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5歳（2012年）

2月19日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、メイショウマシュウに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月11日、中2週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

3月24日、中1週で迎えた21戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったエーシンウェズンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月2日、中9週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた24戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイアムルビーに3馬身の差をつけて制した。

6歳（2013年）

1月12日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、マルカフリートに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

2月2日、中2週で迎えた26戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

3月9日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスティールパスをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したアドマイヤロイヤルを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた29戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、4着に入った。

9月14日、中9週で迎えた30戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

7歳（2014年）

3月15日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったキョウワダッフィーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月18日、中8週で迎えた32戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

11月23日、約6か月半の休養明けで迎えた33戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

8歳（2015年）

1月17日、中7週で迎えた34戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月8日、中6週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したニシケンモノノフを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月4日、中3週で迎えた36戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

5月30日、中7週で迎えた37戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月27日、中3週で迎えた38戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた39戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

11月29日、約4か月半の休み明けで迎えた40戦目は、A.アッゼニ騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。