スティールパス（2007年生、母ロイヤルペルラ）

スティールパス（2007年5月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「相手からボールを奪う＋パス（バスケット用語）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時7歳）と交配したロイヤルペルラが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地20戦5勝2着6回、地方2戦1勝。2012年のスパーキングレディーカップ(牝Jpn3)に勝利した他、2013年の根岸ステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

12月5日、デビュー戦はR.マラージ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のラガーリンリンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2010年）

1月5日、中3週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

4月25日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクナンガンに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月27日、中1週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、マルブツサクラオーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4歳（2011年）

2月12日、約7か月半の休み明けで迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったトウショウカズンを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

3月20日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の錦江湾特別（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

5月22日、中8週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月12日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったトップオブパンチにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

7月9日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のケイアイブリザードをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

5歳（2012年）

2月11日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったスモールキングに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月3日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はヒーローと並んで2着同着となった。

4月8日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の播磨特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のホクセツダンスに5馬身の差をつけて優勝

5月13日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーホウプリンセスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5月26日、中1週で迎えた17戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月4日、中5週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラーベセクレタを驚異的な末脚で半馬身差し切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

6歳（2013年）

1月12日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた20戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3月9日、中5週で迎えた21戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったエアウルフにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

4月3日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（9戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。