クラーベセクレタ（2008年生、母シークレットルーム）

クラーベセクレタ（2008年3月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「秘密の鍵（西）」。2011年にNARグランプリ3歳最優秀牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時14歳）と交配したシークレットルームが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地2戦0勝、地方29戦12勝2着4回。2011年のクイーン賞(牝ハンデJpn3)に勝利した他、2012年のスパーキングレディーカップ(牝Jpn3)で2着に入るなど、重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

広森久雄厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2010年）

6月1日、デビュー戦は服部茂史騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカネマサコンコルドに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月6日、中4週で迎えた2戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクイックスターを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

7月24日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

8月29日、中4週で迎えた4戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木国明騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

9月23日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフローラルカップ（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐々木国明騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマツリバヤシを半馬身振り切って3勝目を奪取した。

10月21日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で佐々木国明騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月31日、中9週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るチェリペタルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3歳（2011年）

2月9日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳S3のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマツリバヤシに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月18日、中9週で迎えた9戦目は、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキスミープリンスに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

5月11日、中2週で迎えた10戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦3勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシングンボスに7馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月8日、中3週で迎えた11戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦4勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のヴェガスに1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

7月13日、中4週で迎えた12戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦5勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。0着に敗れた。

9月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定地方重賞のレディスプレリュード（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（6戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

11月9日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で戸崎圭太騎手（7戦5勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のハルサンサンに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

12月7日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で戸崎圭太騎手（8戦6勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るプレシャスジェムズを豪脚で半馬身差し切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

4歳（2012年）

4月4日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で戸崎圭太騎手（9戦7勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、勝ったミラクルレジェンドにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4月25日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で戸崎圭太騎手（10戦7勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のツキノテンシに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月4日、中9週で迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は12戦連続で戸崎圭太騎手（11戦8勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、スティールパスに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月22日、中6週で迎えた19戦目は、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で戸崎圭太騎手（12戦8勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のルクレルクに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月4日、中5週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた20戦目は、牝馬限定地方重賞のレディスプレリュード（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は14戦連続で戸崎圭太騎手（13戦9勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

11月5日、中4週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた21戦目は、牝馬限定地方重賞のJBCレディスクラシック（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で戸崎圭太騎手（14戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったミラクルレジェンドにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月5日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で戸崎圭太騎手（15戦9勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったレッドクラウディアに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5歳（2013年）

5月1日、約5か月の休み明けで迎えた23戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた24戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

7月3日、中5週で迎えた25戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

10月3日、約3か月の休養明けで迎えた26戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/重）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月4日、中4週で迎えた27戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（16戦9勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

12月30日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた29戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は御神本訓史騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

6歳（2014年）

2月5日、中4週で迎えた30戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、S2の金盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

3月5日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。