クイックスター（2008年生、母ブルーシャトー）

クイックスター（2008年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「素早く動く星をイメージして」。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時12歳）と交配したブルーシャトーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は池田スタッド。戦績は、中央平地7戦0勝、地方28戦6勝2着3回。2013年の名古屋記念(ハンデ地方重賞)に勝利した他、2010年の南部駒賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、池田きよ子から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2010年）

6月9日、デビュー戦は服部茂史騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のホーライダイコに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月6日、中3週で迎えた2戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、クラーベセクレタに交わされて1馬身半差の2着となった。

8月26日、中6週で迎えた3戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

11月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳地方重賞の南部駒賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、ベストマイヒーローに交わされて6馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中5週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、5着を確保した。

3歳（2011年）

1月9日、中1週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

4月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

5月8日、中4週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

6月5日、中3週で迎えた9戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

9月10日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

11月5日、中7週で迎えた11戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって9着に終わった。

4歳（2012年）

4月26日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、ノーザンホースパーク特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のシャイニーグルームに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

5月17日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた13戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

6月13日、中3週で迎えた14戦目は、水揚げ日本一羽幌産甘エビ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマッハタイザンに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月3日、中2週で迎えた15戦目は、グランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（5戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

7月24日、中2週で迎えた16戦目は、サイアーライン特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で服部茂史騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

9月18日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、紅葉月特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で服部茂史騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、で集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のガラパに3馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

10月4日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で服部茂史騎手（8戦4勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

11月15日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、ポインセチア特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、サカジロスイセイに交わされて1馬身差の2着となった。

11月27日、中1週で迎えた20戦目は、名古屋チャレンジカッププロメテウス賞（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のエーシンセントラルに3馬身の差をつけて制した。

12月14日、中1週で迎えた21戦目は、師走特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

5歳（2013年）

1月4日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ地方重賞の名古屋記念（名古屋ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミヤジメーテルに1馬身の差をつけて制した。

3月4日、中7週で迎えた23戦目は、安藤洋一騎手を鞍上に迎えて、春水特別（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた24戦目は、八丈富士賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤洋一騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた25戦目は、こぐま座特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤洋一騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

4月26日、中1週で迎えた26戦目は、新緑特別（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で安藤洋一騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

5月28日、中4週で迎えた27戦目は、薄暑特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤洋一騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた28戦目は、涼風特別（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤洋一騎手（5戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

8月1日、中6週で迎えた29戦目は、一般C1四五（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で安藤洋一騎手（6戦0勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた30戦目は、一般C1四五六（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で安藤洋一騎手（7戦0勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた31戦目は、一般C1三四（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で安藤洋一騎手（8戦0勝）。10頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

10月4日、中4週で迎えた32戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

6歳（2014年）

3月31日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた33戦目は、六分儀座特別（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

5月11日、中5週で迎えた34戦目は、楢崎功祐騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、3着を確保した。

7月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から13kg減らして迎えた35戦目は、一般C1八 C2五（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で楢崎功祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。