サカジロスイセイ（2009年生、母タガノビーム）

サカジロスイセイ（2009年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「家族名より＋彗星」。毛色は鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時14歳）と交配したタガノビームが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は長谷部牧場。戦績は、中央平地33戦3勝2着3回、地方8戦3勝2着5回。2012年の岐阜金賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、前川牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、竹内三年によって430.5万円で落札された。

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

11月12日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したアグネスハビットに半馬身届かず2着となった。

12月4日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

3歳（2012年）

1月15日、中2週で迎えた4戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた5戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

3月10日、中4週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず11着に敗れた。

4月14日、中4週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着を確保した。

5月5日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で国分優作騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

5月19日、中1週で迎えた9戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

6月20日、中4週で迎えた10戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の鉢伏山特別（園田ダート1400m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したメイショウヒメユリに半馬身届かず2着に敗北した。

7月17日、中3週で迎えた11戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のカッコウ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミヤシンボーラーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

8月6日、中2週で迎えた12戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般A4（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、マヤノクレドにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月22日、中1週で迎えた13戦目は、ホウセンカ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、伸びてきたブライトシンプー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月5日、中1週で迎えた14戦目は、ダリア特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったブライトシンプーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月19日、中1週で迎えた15戦目は、ブルーサルビア特別（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のリスキータイムに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月12日、中2週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞の岐阜金賞（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたブライトシンプー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月15日、中4週で迎えた17戦目は、ポインセチア特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（4戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクイックスターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月8日、中2週で迎えた18戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の茶臼山特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

4歳（2013年）

1月14日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったコマノガレオスにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

2月2日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

2月10日、連闘で迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

3月2日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は岡部誠騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた23戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスターマインに1馬身1/4の差をつけて制した。

4月13日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた26戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

6月22日、中4週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

8月4日、中5週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた28戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

10月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は国分優作騎手（4戦0勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着を確保した。

11月16日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着を確保した。

12月8日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（6戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったカーティスバローズに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

12月22日、中1週で迎えた32戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で国分優作騎手（7戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

5歳（2014年）

2月1日、中5週で迎えた33戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で国分優作騎手（8戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月22日、中2週で迎えた34戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で国分優作騎手（9戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

3月16日、中2週で迎えた35戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で国分優作騎手（10戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた36戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で国分優作騎手（11戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月6日、約3か月の休養明けで迎えた37戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で国分優作騎手（12戦0勝）。15頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた38戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のエノラブエナを半馬身振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8月16日、中2週で迎えた39戦目は、3歳以上1000万下の宮崎特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は国分優作騎手（13戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

9月7日、中2週で迎えた40戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアクションバイオを別次元の末脚でハナ差だけ差し切って制した。

10月5日、中3週で迎えた41戦目は、3歳以上1600万下の柳都ステークス（新潟ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。