ベストマイヒーロー（2008年生、母エミネントプリティ）

ベストマイヒーロー（2008年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラプレジデント（当時8歳）と交配したエミネントプリティが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）八木農場。戦績は、地方10戦7勝2着1回。2011年の岩手ダービーダイヤモンドカップ(地方重賞)に勝利した他、2010年の南部駒賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、八木農場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、八木農場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、吉澤ステーブルによって367.5万円で落札された。2歳のとき、吉澤ステーブルから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、岩手県馬主会によって1,050万円で落札された。

瀬戸幸一厩舎（水沢）へ入厩。

2歳（2010年）

7月31日、デビュー戦は菅原勲騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフューチャー（盛岡芝1000m 曇/重）に出走。馬体重は452kg。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグランプリボーイに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月21日、中2週で迎えた2戦目は、2歳（水沢ダート1400m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラッキーボスに8馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

9月19日、中3週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、スクランブルエッグに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月18日、中3週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞の若駒賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原勲騎手（3戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカミノヌヴォーに7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月14日、中3週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞の南部駒賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原勲騎手（4戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクイックスターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

3歳（2011年）

1月2日、中6週で迎えた6戦目は、3歳地方重賞の金杯（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原勲騎手（5戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のゴールデンタイガーに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月15日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳戦の七時雨賞（盛岡ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で菅原勲騎手（6戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤマトスバルを途轍もない末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月13日、中3週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞の岩手ダービーダイヤモンドカップ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で菅原勲騎手（7戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のスパルタンに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

7月13日、中3週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた9戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で菅原勲騎手（8戦7勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

8月16日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で菅原勲騎手（9戦7勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。