カミノヌヴォー（2008年生、母カミノテースト）

カミノヌヴォー（2008年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋新しい（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のカミノサイレンス（当時7歳）と交配したカミノテーストが10歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）大西ステイブル。戦績は、中央平地2戦0勝、地方37戦13勝2着3回。2011年のダービーグランプリ(地方重賞)に勝利した他、2011年の桐花賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木七郎厩舎（水沢）へ入厩。

2歳（2010年）

6月20日、デビュー戦は阿部英俊騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフューチャー（水沢ダート850m 雨/不良）に出走。馬体重は513kg。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のリュウノマッハを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

7月3日、中1週で迎えた2戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、2歳（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリュウノスマッシュに6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月17日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（盛岡ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、で集団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリュウノフラッシュに8馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のトーホクポラリスに4馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

10月18日、中1週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞の若駒賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（2戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったベストマイヒーローに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

10月30日、中1週で迎えた6戦目は、2歳（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（3戦2勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーホクスピリットに1馬身1/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月21日、中2週で迎えた7戦目は、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で高橋悠里騎手（4戦3勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず16着に終わった。

3歳（2011年）

2月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のゆきやなぎ特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた9戦目は、3歳オープンの’11雲取賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた10戦目は、3歳戦の君子蘭特別（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

4月21日、中5週で迎えた11戦目は、3歳戦のチューリップ特別（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月10日、中2週で迎えた12戦目は、3歳戦のひなげし特別（大井ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（4戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

5月28日、中2週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた13戦目は、3歳500万下のカルミア賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で矢野貴之騎手（5戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では決め手に欠いて15着に終わった。

6月8日、中1週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた14戦目は、中村尚平騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のあやめ特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた15戦目は、3歳戦の白百合特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村尚平騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた16戦目は、一般C1五六（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中村尚平騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた17戦目は、一般C1七八（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で中村尚平騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のレーヴドアローをクビ差振り切って優勝

8月19日、中1週で迎えた18戦目は、綺羅星特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で中村尚平騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた19戦目は、野分特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中村尚平騎手（5戦1勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のタイムブライトに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月12日、中1週で迎えた20戦目は、オフトひたちなか賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中村尚平騎手（6戦2勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

10月9日、中3週で迎えた21戦目は、がんばろう大槌（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（2戦2勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブライティアピアに約11馬身の大差をつけて8勝目を奪取した。

10月24日、中1週で迎えた22戦目は、3歳地方重賞の不来方賞（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のガッテンモントレーに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月21日、中3週で迎えた23戦目は、3歳地方重賞のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で阿部英俊騎手（4戦4勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るピエールタイガーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて10勝目を達成した。

12月31日、中5週で迎えた24戦目は、地方重賞の桐花賞（水沢ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で阿部英俊騎手（5戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のコアレスランナーに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4歳（2012年）

5月13日、約4か月半の休み明けで迎えた25戦目は、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で阿部英俊騎手（6戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後はバタバタになってしまい5着に敗れた。

5月27日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、あすなろ賞（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で阿部英俊騎手（7戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

6月10日、中1週で迎えた27戦目は、早池峰賞（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で阿部英俊騎手（8戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったヒカルジョディーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

6月24日、中1週で迎えた28戦目は、地方重賞の一條記念みちのく大賞典（水沢ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で阿部英俊騎手（9戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、トーホクキングにハナ差交わされて2着に甘んじた。

7月16日、中2週で迎えた29戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 小雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で阿部英俊騎手（10戦6勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた30戦目は、すずらん賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で阿部英俊騎手（11戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

9月17日、中5週で迎えた31戦目は、地方重賞の青藍賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で阿部英俊騎手（12戦6勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のロッソコルサをアタマ差振り切って勝利数を12に伸ばす

10月8日、中2週で迎えた32戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は12戦連続で阿部英俊騎手（13戦7勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

11月10日、中4週で迎えた33戦目は、地方重賞の絆カップ（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で阿部英俊騎手（14戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた34戦目は、地方重賞の栗駒賞（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で阿部英俊騎手（15戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2013年）

6月24日、約7か月の休養明けで迎えた35戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、胆沢城あやめ祭りレース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

7月22日、中3週で迎えた36戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、千厩夏まつりレース（盛岡ダート1600m 小雨/重）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

9月1日、中5週で迎えた37戦目は、宮古秋まつりレース（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダノンボルケーノに1馬身の差をつけて優勝

9月16日、中1週で迎えた38戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の青藍賞（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

10月14日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた39戦目は、心ひとつに、新たな夢へ（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は南郷家全騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。