アイアムルビー（2007年生、母カチバ）

アイアムルビー（2007年1月20日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ルビー」。毛色は栗毛。種牡馬のSaint Liam（当時7歳）と交配したカチバが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦4勝2着3回。2010年の紅梅ステークス(オープン牝)で2着に入った他、2010年のエルフィンステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月11日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のフライトオブスワンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月15日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベビーネイルに4馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

3歳（2010年）

1月17日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったワイルドラズベリーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月6日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

8月1日、約6か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

10月2日、中4週で迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の浅口特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた9戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のタカノキングに6馬身の差をつけて3勝目をマークした。

11月21日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の京都スマイルプレミアム（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るクリスタルボーイを上がり4位タイの末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月19日、中3週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

4歳（2011年）

11月13日、約11か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の京都ロイヤルプレミアム（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦2勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

12月3日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、伸びてきたサクラシャイニー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5歳（2012年）

1月15日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた16戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

7月14日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエアウルフにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

8月4日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

9月1日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

9月22日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（6戦2勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

6歳（2013年）

1月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた21戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、5着を確保した。

2月9日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。