ベビーネイル（2007年生、母ブライアンマリア）

ベビーネイル（2007年2月10日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「赤ちゃんの爪」。毛色は栗毛。種牡馬のコロナドズクエスト（当時12歳）と交配したブライアンマリアが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）信岡牧場。戦績は、中央平地15戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、信岡牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、多田信尊によって2,100万円で落札された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

8月2日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。馬体重は474kg。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコングラチュレートに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月5日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

10月10日、中4週で迎えた3戦目は、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

11月8日、連闘で迎えた5戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1300m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったアイアムルビーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2010年）

5月2日、約5か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のグラスサミットに7馬身の差をつけて順当に勝利した。

10月10日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したスターボードに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月1日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアンシャンレジームをクビ差振り切って圧倒的人気に応えた。

11月14日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5歳（2012年）

10月7日、約23か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月10日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のコスモケンジを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

6歳（2013年）

11月9日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

12月8日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の御影ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。