メジロマリア（1986年生、母モンテマリア）

メジロマリア（1986年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザリー（当時14歳）と交配したモンテマリアが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）信岡牧場。戦績は、中央平地29戦4勝2着3回。1989年の忘れな草賞(オープン牝)に勝利した他、1990年のすばるステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見国一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

1月5日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るセフティミノルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

1月28日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳400万下の寒桜賞（京都ダート1200m 晴/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったヤマノレイコに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月11日、中1週で迎えた3戦目は、4歳400万下の梅花賞（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定4歳400万下の初雛賞（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下のアネモネ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のコスモテイオーに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

4月9日、中1週で迎えた6戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のナナヨーアトラスに3馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

4歳（1990年）

1月7日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた9戦目は、すばるステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月18日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

4月15日、中3週で迎えた11戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

5月27日、中5週で迎えた12戦目は、久保敏文騎手を鞍上に迎えて、エメラルドステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。7頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを5馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい5着に終わった。

6月17日、中2週で迎えた13戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

7月22日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の九州スポーツ新聞杯（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

8月4日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下のサマーステークス（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、ウエルスタオーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月12日、連闘で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の西海賞（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

10月7日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

11月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた21戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’90ゴールデンサドルトロフィー（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったプリティハットにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

12月16日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の室町特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

5歳（1991年）

1月15日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

2月17日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の春日特別（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るファッションリングを鮮烈な末脚で半馬身差し切って久々に勝ち星を挙げた。

2月24日、連闘で迎えた26戦目は、牝馬限定戦の伊良湖ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（7戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の知多ステークス（中京芝1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（8戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

3月31日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の岩倉ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の丹沢ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は河内洋騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。