プリティハット（1986年生、母アデレードクイン）

プリティハット（1986年5月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のマグニテユード（当時11歳）と交配したアデレードクインが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は田中牧場。戦績は、中央平地39戦5勝2着6回。1991年のマイラーズカップ(G2)で2着に入った他、1991年の関屋記念(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野元昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

12月11日、デビュー戦は岡冨俊一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、5着を確保した。

3歳（1989年）

1月15日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

1月29日、中1週で迎えた4戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/重）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

2月26日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったコンゴウカホーをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

7月15日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で田原成貴騎手（4戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月13日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で田原成貴騎手（5戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったカシワズビートにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

8月27日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミヤノイエローに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月9日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

9月24日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月7日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で土肥幸広騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴールドルーチェーに3/4馬身届かず2着となった。

11月11日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上400万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で土肥幸広騎手（7戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（6戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（8戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマヤノリファーズを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（1990年）

1月5日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（9戦2勝）。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（10戦2勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（11戦2勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線に入ると、前で粘るトキオアドニスを驚異的な末脚で3/4馬身差し切って制した。

3月18日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で土肥幸広騎手（12戦3勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。

4月22日、中4週で迎えた22戦目は、メルボルントロフィー（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で土肥幸広騎手（13戦3勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを16番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず15着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた23戦目は、朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で土肥幸広騎手（14戦3勝）。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月19日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で土肥幸広騎手（15戦3勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

6月2日、中1週で迎えた25戦目は、水無月ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で土肥幸広騎手（16戦3勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入った。

10月28日、約5か月の休養明けで迎えた26戦目は、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で土肥幸広騎手（17戦3勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

11月18日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で土肥幸広騎手（18戦3勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したイチノアミューズを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

12月2日、中1週で迎えた28戦目は、M.キネーン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’90ゴールデンサドルトロフィー（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメジロマリアを半馬身振り切って4勝目を収める

12月15日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の洛北ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（19戦3勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したマイスーパーマンにクビ差届かず2着となった。

5歳（1991年）

1月7日、中2週で迎えた30戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（20戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダイイチルビーを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

1月27日、中2週で迎えた31戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた32戦目は、G2のマイラーズカップ（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小屋敷昭騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったダイタクヘリオスに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

3月17日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小屋敷昭騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（21戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた35戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（22戦4勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

8月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた36戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（23戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた37戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた38戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（24戦4勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

10月13日、中3週で迎えた39戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（25戦4勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。