トウカイビジョン（2010年生、母トウカイファイン）

トウカイビジョン（2010年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋展望」。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時11歳）と交配したトウカイファインが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）碧雲牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着3回、地方7戦0勝2着1回。2017年の星雲賞(地方重賞)で2着に入った他、2017年の旭岳賞(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

2月2日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月1日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したフィオリートにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月8日、連闘で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

7月21日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウエジソンをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

8月11日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

4歳（2014年）

2月9日、約6か月の休み明けで迎えた7戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

3月16日、中4週で迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月22日、連闘で迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

4月26日、中4週で迎えた10戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

5月25日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のヒカリマサムネをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

7月27日、中8週で迎えた12戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

10月4日、中9週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

11月2日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したトーセンマイティを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月29日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエーシンサファイアに1馬身1/4の差をつけて3勝目を獲得した。

5歳（2015年）

2月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の大島特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したノウレッジにクビ差届かず2着となった。

3月29日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月16日、中6週で迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

6月28日、中5週で迎えた19戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の清里特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

10月17日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のドナリサに3馬身の差をつけて制した。

12月13日、中4週で迎えた22戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の三河ステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

6歳（2016年）

10月9日、約10か月の休み明けで迎えた23戦目は、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた24戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

7歳（2017年）

1月15日、中6週で迎えた26戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初春ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

5月24日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた27戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、地獄の谷の鬼花火特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた28戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

6月21日、中1週で迎えた29戦目は、地方重賞のグランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた30戦目は、地方重賞の星雲賞（門別ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦0勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったオヤコダカに詰め切れず、約16馬身差の2着となった。

8月1日、中3週で迎えた31戦目は、競馬ほのぼの観戦ツアー特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は阪野学騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

8月16日、中1週で迎えた32戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は服部茂史騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた33戦目は、地方重賞の旭岳賞（門別ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は阪野学騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。