シックスセンス（2002年生、母デインスカヤ）

シックスセンス（2002年3月5日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「第六感」。毛色は青毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したデインスカヤが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡追分町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地13戦2勝2着4回、海外1戦0勝。2005年の香港ヴァーズ(香・G1)で2着に入った他、2005年の皐月賞(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

7月18日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したパーフェクトマッチにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のセイウンビバーチェに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

10月16日、中9週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

11月27日、中5週で迎えた4戦目は、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月25日、中3週で迎えた5戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

3歳（2005年）

1月16日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったアドマイヤジャパンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

2月13日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

3月19日、中4週で迎えた8戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で四位洋文騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で四位洋文騎手（8戦1勝）。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったディープインパクトに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

5月29日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で四位洋文騎手（9戦1勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

9月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、勝ったディープインパクトにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

10月23日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた12戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（10戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月11日、G1の香港ヴァーズ（香港・シャティン芝2400m）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（11戦1勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。最後は、勝ったウィジャボードから2馬身3/4差の2着となった。

4歳（2006年）

2月18日、中9週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサクラセンチュリーをハナ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。