ウィズフィリップ（2020年生、母フィオレロ）

ウィズフィリップ（2020年1月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「共に+人名より。共に走る」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシルバーステート（当時7歳）と交配したフィオレロが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は杵臼牧場。主な勝ち鞍は2023年のとかげ座特別(一般C2一)。

経歴

デビュー前

大竹正博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

9月17日、デビュー戦は西村太一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は524kg。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村太一騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

11月5日、中4週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村太一騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

3歳（2023年）

1月9日、中8週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西村太一騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、3着に入った。

1月29日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西村太一騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート2000m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は西村太一騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

5月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

6月10日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は西村太一騎手（6戦0勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

9月22日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、安藤洋一騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の280.8万円以上（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた11戦目は、とかげ座特別（大井ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤洋一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のドリーミーブリーズを3/4馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

11月3日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、ほうおう座特別（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤洋一騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた13戦目は、やまねこ座特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤洋一騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ワイルドハンターに半馬身交わされて2着となった。

12月29日、中2週で迎えた14戦目は、仲冬特別（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤洋一騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

4歳（2024年）

4月22日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、かんむり座特別（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で安藤洋一騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。