ナンヨーミドル（2004年生、母キャバレット）

ナンヨーミドル（2004年3月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋中央」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時10歳）と交配したキャバレットが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）富田牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方19戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は2008年の一般C3三四。

経歴

デビュー前

1歳のとき、富田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって672万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、中村徳也によって1,197万円で落札された。

奥平雅士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

6月17日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は444kg。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

7月30日、中5週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

9月10日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

10月15日、中4週で迎えた4戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

12月10日、中5週で迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着を確保した。

3歳（2007年）

1月14日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

2月10日、中3週で迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

3月17日、中4週で迎えた9戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい11着に終わった。

5月12日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。15着に敗れた。

6月21日、中5週で迎えた11戦目は、倉地学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦の名古屋3歳牝馬（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のホウライサミットに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月10日、中2週で迎えた12戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で倉地学騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったワイルドゲスに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

7月27日、中1週で迎えた13戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で倉地学騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

9月26日、中8週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた14戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったキュベレイにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

10月22日、中3週で迎えた15戦目は、3歳（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

10月30日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1500m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

4歳（2008年）

2月4日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から13kg戻して迎えた17戦目は、4歳（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた18戦目は、4歳C3（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた19戦目は、一般C3二ア（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、速いペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

5月1日、中3週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた20戦目は、一般C3四五六（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったウォータージェニーに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

5月8日、連闘で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、一般C3二ア（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（4戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた22戦目は、一般C3一二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（5戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

6月13日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、一般C3一イ（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（6戦0勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

7月18日、中4週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた24戦目は、一般C3三イ（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（7戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたブラックスター決め手に屈してアタマ差の2着となった。

8月7日、中2週で迎えた25戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C3四五六（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた26戦目は、一般C3三四（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（8戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のマイネルパトリックに2馬身の差をつけて2勝目をマークした。

8月28日、連闘で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、一般C3一ア（船橋ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（9戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はディバインウインドと並んで2着同着となった。

9月26日、中3週で迎えた28戦目は、一般C2五アイ（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（10戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

10月24日、中3週で迎えた29戦目は、一般C2八アイ（船橋ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（11戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。