アタゴオーラ（2006年生、母トーヨーサンバ）

アタゴオーラ（2006年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋オーラ」。毛色は栗毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時11歳）と交配したトーヨーサンバが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）川上牧場。戦績は、中央平地16戦1勝2着2回、地方22戦4勝2着1回。2010年の肥後の国グランプリ(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

1月10日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた2戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/重）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

4月12日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したドリームハッチを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

5月3日、中2週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月11日、中9週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトゥルーボーンに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月1日、中2週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったチャイコフスキーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

9月26日、中7週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

10月25日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

4歳（2010年）

2月27日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

6月20日、中8週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

8月1日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

9月17日、中6週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた17戦目は、林陽介騎手を鞍上に迎えて、サファイアカップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月8日、中2週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた18戦目は、有明海特別（荒尾ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で林陽介騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月4日、中3週で迎えた19戦目は、ひばり特別（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で林陽介騎手（2戦0勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた20戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で林陽介騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた21戦目は、坪井川カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で林陽介騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月31日、中2週で迎えた22戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の肥後の国グランプリ（荒尾ダート2000m 曇/不良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったタニノウィンザーからクビ差の2着に惜敗した。

5歳（2011年）

1月14日、中1週で迎えた23戦目は、荒尾金盃（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉村一樹騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のタニノウィンザーに半馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

2月14日、中3週で迎えた24戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、銀嶺賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

4月19日、中8週で迎えた25戦目は、ダイヤモンド賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい16着に終わった。

5月26日、中4週で迎えた26戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、JAいちかわ賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた27戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ水無月賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた28戦目は、パール賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた29戦目は、日刊スポーツ賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた30戦目は、トゥインクルバースデイ賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

9月24日、中7週で迎えた31戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、アペックス西日本特別（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた32戦目は、春野町菊の森特別（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で永森大智騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月23日、連闘で迎えた33戦目は、ファイナルレース（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で永森大智騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

10月29日、連闘で迎えた34戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般Bロ（高知ダート1300m 晴/良）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のボーマタンに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月5日、連闘で迎えた35戦目は、轟の滝と大荒の滝特別（高知ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は永森大智騎手（3戦0勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず3着に終わった。

11月13日、連闘で迎えた36戦目は、一般Bイ（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るイーグルファンキーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

11月19日、連闘で迎えた37戦目は、岡村卓弥騎手を鞍上に迎えて、奥物部べふ峡特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

11月26日、連闘で迎えた38戦目は、一般Aロ Bイ（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のモルフェキープオフに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。